2021年08月31日

2021・夏休み読書感想文

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「雪の狼」上・下
(二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
グレン ミード (著), 戸田 裕之 (翻訳)


ロクな本に出会ってないが
本日ぁ 読書感想文でも書こ

1952年の年末・米国大統領はトルーマンからアイゼンハワーに交代時
非公式な密談が行われたのである(スターリンをどう思うかね?)

ヒギンズまで持ち出して絶賛されとる読者氏もおられる
1997年第16回日本冒険小説協会にも受賞されとる
しかし僕ぁダメです

なんでアンナがスランスキーと同行せなあかんねん?
(他にも人おるやろ?)
マッシー、フランスキーが絡み合うアンナとのロマンス
せっかくの男の本にクサぃロマンスはいらんデ

好感が持てるのはルーキン少佐だった
当時ソ連では珍しいBMWに乗っている
彼の妻とアンナとの人質交換時にスランスキーは
その右前輪・左前輪をトカレフでブチ抜いた

その章からふたつほど読むとルーキンはキエフの地下鉄近くに
車をとめオレグ・リゾフを尾行した
(おぇ いつタイヤ交換してん?)
んな珍しいクルマのタイヤ・サイズが当時のソ連にスグあったかぇ?

な?スターリニズム吹き荒れる暗黒時代にKGBの少佐が
西ドイツのクルマに乗れるんかぇ?

こーゆー幼稚な辻褄の合わなさが続くともう文章の中には
入り込めないのである

上・下とも読み終えた自分にご褒美をあげたい。

posted by ドクた at 20:57| 京都 ☁| Comment(0) | オモロかった本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする