2021年09月04日

2021・夏休み読書感想文 第3弾

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無頼の掟 (文春文庫)
ジェイムズ・カルロス・ブレイク (著), 加賀山 卓朗 (翻訳)

みなさま大変長らくお待たせ致しました!
この1・2年、辛口感想文しか書けませんでしたが
近年まれにみるオモシロ本がコレでんにゃがな・もぉ〜!

なんや犯罪小説を推奨するんかぇ
って、僕も先日被害におーてもて憎むべき犯罪でんにゃけど
結局薬局オトコの目指すトコロ・この「掟」ネ

ソレをコッチから見るかアチラ側から見るかの違いで
結局見るのは同じオトコの世界なんですょ
(原題が"A world of athieves"は「無法者の世界」)

時は1920年代禁酒法時代で銀行もあくどい時代やから
犯罪意識も薄れるし、当時のムショ暮らしや
脱獄シーンが素晴らしいのなんのって・・・

ルイジアナや石油ブームに湧くテキサスの描写
ジェイムズ・クラムリーを思い起こされる書き手で
音楽にも造詣が深そうだ
最近の犯罪映画と比較して評するレビュアーは
こういう文章を読みとらんかぃ

復讐の悪鬼となったジョン・ボーンズも
不気味で(え〜味出してまんがな)
作品の最後にはなくてはならない存在だ
また、その後のベルの生き方も覗いてみたい気がする

表紙の画像がクサぃだけで文句の付けようがない
かなりのオモシロ本でありました。
posted by ドクた at 15:35| 京都 ☁| Comment(0) | オモロかった本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月01日

2021・夏休み読書感想文 第2弾

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つり人生 (1975年) (釣魚名著シリーズ) 土師清二


次の冒険小説到着まで繫ぎのつもりで読みだした本
去年の秋のふるほん祭りで箱入り百円ほどやったか
著者の土師清二氏が失礼ながら小説家とは知らなんだ

1923年小説家として連載されはじめたようだ
約百年前か・話半分としてふた昔前の話と思った方が
すんなり読める

丁稚奉公から新聞記者になった氏は尼港事件のその後の
取材へ行かれる黒竜江の解氷期・流れつく凄惨な死体の数々
想像を絶する風景の中での魚の味

病に伏せる奥様が猫も食べない川魚を美味しい美味しいと食べ
もっと釣ってきて下さいと・・・
それは釣りの大好きな主人を気兼ねなく
釣りへ行かせる優しさであろう

今からふた昔ほど前の話であり
氏は鮎釣りから海釣り、鮒に小物釣りあらゆる釣りをして
釣った獲物は料理して食べる・今からふた昔ほど前の話だ

汽車に乗って水辺が見えると釣り師としてどう攻略するか
老体になっても意欲満々で憎めない釣り師である

最後の章・惜竿記から竿師に至っては初代竿忠から三代目
男のドラマに真っ当な釣り師なら舌鼓・大絶賛であろう

ジムで気安く僕に釣りの話をしてくる・ニぃちゃん
一冊でもこの手の本読んで勉強してくれへんかなぁ
(まったく話が通じひんもんなぁ・たのむわ)

と・いうことで
お子ちゃまレビュアーがなんとおっしゃいましょうが
コレぁ大人のオモシロ本である。
posted by ドクた at 15:44| 京都 ☁| Comment(0) | オモロかった本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月31日

2021・夏休み読書感想文

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「雪の狼」上・下
(二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
グレン ミード (著), 戸田 裕之 (翻訳)


ロクな本に出会ってないが
本日ぁ 読書感想文でも書こ

1952年の年末・米国大統領はトルーマンからアイゼンハワーに交代時
非公式な密談が行われたのである(スターリンをどう思うかね?)

ヒギンズまで持ち出して絶賛されとる読者氏もおられる
1997年第16回日本冒険小説協会にも受賞されとる
しかし僕ぁダメです

なんでアンナがスランスキーと同行せなあかんねん?
(他にも人おるやろ?)
マッシー、フランスキーが絡み合うアンナとのロマンス
せっかくの男の本にクサぃロマンスはいらんデ

好感が持てるのはルーキン少佐だった
当時ソ連では珍しいBMWに乗っている
彼の妻とアンナとの人質交換時にスランスキーは
その右前輪・左前輪をトカレフでブチ抜いた

その章からふたつほど読むとルーキンはキエフの地下鉄近くに
車をとめオレグ・リゾフを尾行した
(おぇ いつタイヤ交換してん?)
んな珍しいクルマのタイヤ・サイズが当時のソ連にスグあったかぇ?

な?スターリニズム吹き荒れる暗黒時代にKGBの少佐が
西ドイツのクルマに乗れるんかぇ?

こーゆー幼稚な辻褄の合わなさが続くともう文章の中には
入り込めないのである

上・下とも読み終えた自分にご褒美をあげたい。

posted by ドクた at 20:57| 京都 ☁| Comment(0) | オモロかった本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月15日

2021年・巣ごもり読書感想文 第3弾

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「悪魔のスパイ」 (ハヤカワ文庫NV)
マイケル・バー=ゾウハー (著) 広瀬 順弘 (翻訳)

1910年代パレスチナに住むユダヤ人はごく少数で
大方の人はアラブ人同様トルコ帝国に服従していた

トルコを支援してたのがドイツでありイギリス
おフランスを尻目にバルカン半島から中東の
支配を狙っていたのである

そんなユダヤ人一家のアーロンソン家
美貌の娘サラ・アーロンソンがリーダーとなり
仲間や恋人とトルコ軍の軍事機密を探り
イギリスに情報を流していたのであるが

裏切りがあったのか一家全員トルコ軍に逮捕
恋人は拷問の末処刑、サラはその時のために
持っていた拳銃で自殺を計った・・

という史実をもとに創作してマイケルが書き上げた作品である
せやから実在のT・E・ロレンス少佐やマタ・ハリ
はもちろん登場するが
あのエゲツないトルコ軍司令官ムラド・パシャも
実在の人物である

この作品に関しては今回感想は言わない
現在コロナ禍のドサクサ時に交戦中の地域がある
(マイケルはイスラエルの国会議員もされた作家である)

世界的に影響力のある当ブログの管理者として
戦争に影響を与える発言は計り知れないので
私の発言は差し控える事ぉご理解願いたい


さて、次はハイ・レヴェルな名作だ



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posted by ドクた at 16:08| 京都 ☁| Comment(0) | オモロかった本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月14日

2021年・巣ごもり読書感想文 第2弾

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「少年時代」(文春文庫) 〈上〉〈下〉
ロバート・R. マキャモン (著), 二宮 磬 (翻訳)


1964年アメリカ南部の片田舎ゼファー
そこに住む少年コーリーは12歳
っちゅうことは若干年上か
僕とそれほど歳の差はないな
1年前に大統領が暗殺されて
アポロが月面に着陸するまで5年待たなあかんがな

ちょっと待てぃ
1964年っちゅうたら東京オリンピックやないかぇ
(ペプシのオマケが欲しーてどんだけ飲んだか)
よど号ハイジャックは1970年
7年後の1977年はダッカ日航機ハイジャック事件

時の総理・福田 赳夫は「一人の生命は地球より重い」と述べた
おぇッ!ソコの政治屋 ちゃんと聞いてんのかぇ
(平和ヴぉヶしとったらあかんゾ)
失礼しました閣下、深く反省します
(ヨシっ)

と・いうことで当作品は1995年日本冒険小説協会大賞受賞
せやからコぉてんやがコレぁ冒険小説ではない
1992年に世界幻想文学大賞も受賞しており
ファンタジィ・ホラーの名作らしい
・・・・・が
僕には上下巻読むのが大変苦痛であった

も・ひとつヒドイ作品を・・・・

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posted by ドクた at 13:19| 京都 ☁| Comment(0) | オモロかった本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする